富士山に挑戦した話し①


富士山に登った

 


ことの発端は確か去年の夏くらいに、

「来年の山の日に富士山登ろうぜ」

と安直に言ったのが始まりだったと思う

 


一緒に登ってくれた

"ばななっ仔"  

(高校時代のブログのペンネームらしい)は、

私がバンジー飛ぼう!パラグライダーしよう!ダイビングしよう!ウサギ飼おう!

などの唐突な誘いにも二つ返事で乗ってきてくれた実績があったので、

今回の富士山への誘いもなんなく成功した 

 


彼女は高校生の時に一度登ったことがあるらしいのだが、なぜかそのときのことを1ミリも覚えておらず、1度登頂成功したことがあるという自信と経験に期待することは早々に諦め、2人で念入りに計画を練った

(が、この渾身の計画も結局はメアリー(台風8号)のせいで水の泡となった)

 


初心者にも程があったので、とりあえず1番いい山小屋を予約開始解禁時間(春先)と共にとった

(コンサートのチケット取る時みたいに、朝5時前に起きてスタンバってたけど、絶対そんな頑張らんくて良かった、多分当日でも取れる)

 


カタチから入るタイプなので、

唯一知っていたアウトドアブランド

モンベル」で全身を適当に揃えてみたら、

まるで森にゼルダ姫を助けに行く勇者のような色合いになってしまった

(もしくはネバーランドに住む空を飛べる少年)

 


その後、別件でワークマンに行ったら似たようなのが結構あって、

「製造会社名のロゴがちょっとのってるだけでこんなに価格が違うんだなぁ、でもそのロゴが1番大事だよなぁ」

などと思ったりした

 


私もばななっ仔も年相応に財を成していたため、

ここはケチらずと装備も宿も奮発してやった

 


初日、福岡空港集合だったのだが、

7合目から山頂にアタックするときの格好で現れたら面白いと思い、ポール持って全身モンベル

「お待たせっ!!」

って言ったらめっちゃウケた、やったぜ!

(このボケのために最寄り地下鉄駅からこの格好で行った、ウケた後は速やかに着替えた、初日は登らないので)

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福岡→羽田→新宿→5合目まで、

初日は移動だけだったが、

あまりの荷物の重さと暑さで登れる気がしなかったので、山へ向かう前にとりあえずビールで不安を流し込んでおいた

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5合目につくと、もう既に雲と同じ目線で

テンションがブチ上がってしまい

「スキップを しないわけには いかないぜ」

と川柳を読みながらスキップしたりして、

初日は5合目の山小屋に泊まった

 

 

朝起きると、次の日に泊まる予定だった

7合目の山小屋からメールが届いており、

台風が近づいているため、キャンセルするか、

日にちを変更するよう指示があった 

 


軽くパニックになった私は、ばななっ仔を起こすより先に、なぜかヘアアイロンで髪を整えた

(そのせいで山小屋にヘアアイロン忘れて帰った、そもそも山にヘアアイロン持ってたのが間違いだったのかも、登山は旅行ではないので)


8時にばななっ仔を起こし、

ここで初めて台風の進路と天気予報を確認した

 

というか、前日に台風が発生したことは知っていたが、登れなかったら悲しすぎるので現実逃避で見ないようにしていた


天気予報を確認すると、

「メアリー(台風8号)も富士登山するの?奇遇だね!」

ってくらい見事にぶちあたってて、なんなら私たちと登山日程まで一緒だった

 


この絶望的な状況に、ここでリタイアして、

ディズニーランドの3大マウンテン

に行く案も浮上したが、さすがにまだ一歩も登山してない状況(5合目まではバス) でのリタイアは悲しすぎるということで、何とか登れないか必死に考えた

 


山小屋の人とばななっ仔と話し合った結果、

「さすがに私たち人見知りだし、初対面のメアリーと一緒にアタックは無理よ」

ということになり、予定を早めて一か八か7合目に向かうことにした